名古屋・グルメ珈琲豆専門・加藤珈琲店
 
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コーヒーはどうして身体にいいの?

いにしえよりコーヒーは眠気覚ましや活力を生み出す秘薬として愛飲されていました。
イスラムの名医ラーゼスがはじめて文献にコーヒーを薬として記したのが、今から約1000年前。コーヒーは胃に効く薬と書いています。はじめて飲用したのは、イスラムの僧侶たちだったようです。長時間、夜通しでアラーへの祈りを捧げるイスラムの僧侶たちには、格好の飲み物だったわけです。

数十年前までは「コーヒーを飲むとがんになる」「コーヒーには中毒性がある」などといわれネガティブなイメージが先行してましたが、げんざいではむしろ健康に良い影響を与えるための食品としてみられるようになっています。
たとえば、がんについていえば直腸がんや胃がん、食道がんなどの発生抑制に効果があるという報告があります。また、世界保健機関(WHO)はコーヒー(カフェイン)を中毒性から外しています。

コーヒーの薬効成分といえば、まずはじめにカフェインを思い浮かべるのではないでしょうか?
カフェインは、コーヒーの最も特徴的な成分で、お茶やココア、コーラなどの食品にも多く含まれています。
カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られています。
カフェインはコーヒーを飲んでから30分位で効果が現れるようです。
「自律神経の働きを高める」「集中力を高め作業能力を向上させる」「運動能力を向上させる」など、さまざまな効果が明らかになっています。また、カフェインは交感神経を刺激する作用があり、コーヒーを飲むと体脂肪の燃焼が促進することが知られています。

コーヒーの薬効成分として近年とりわけ注目されているのがクロロゲン酸類です。カフェインよりもコーヒーに多く含まれ(コーヒー生豆中、カフェイン=0.9〜1.2%、クロロゲン酸類=5.5〜8.0%)、コーヒーを焙煎した時の褐色や苦味、香りのもととなっている成分です。
クロロゲン酸類が注目を集めている理由は、がんや糖尿病、動脈硬化などの予防にコーヒーが効果があるという研究結果が相次いで報告され、その結果の中心的な役割を担っているのがクロロゲン酸類の抗酸化作用だということがわかってきたからです。また、コーヒー党に肝臓がんが少ないのは、この抗酸化作用のためではないかといわれています。

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コーヒーで生活習慣病対策?

最近は不規則な食生活や運動不足によって、生活習慣病を気にしている人が増えています。そのなかでも糖尿病が心配という人も多いのではないでしょうか。
生活習慣に起因する糖尿病は「2型糖尿病」といわれるものですが、近年、この2型糖尿病の予防に効果的としてコーヒーが注目を集め、世界各国から相次いで「コーヒーに2型糖尿病を予防する効果あり」という報告がされています。
世界に先駆けて大規模な調査結果を発表したのは、オランダのDr.vanDamらです。1万7,111人の男女を対象とした調査を平均で約7年間にわたり追跡した結果、「1日に7杯以上コーヒーを摂取する人では、1日2杯以下の人に比べ2型糖尿病の危険度が2分の1になる」という報告が出されました。
またフィンランド国立公衆衛生研究所が行った大規模な調査では、
@ 1日3〜4杯のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少
A1日10杯以上飲んだ場合は、女性で79%、男性で55%の減少
という結果が出ています。
これらのほかにも、アメリカや スウェーデン、日本などの各国で、コーヒーの2型糖尿病予防効果について「効果あり」という研究報告がされています。糖尿病は、糖分をエネルギーに変えるためのホルモンであるインスリンの分泌や働きが悪くなる病気です。コーヒーが糖尿病予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているクロロゲン酸類が血糖値の抑制に関わっている可能性が指摘されています。


コーヒー5杯でリスク約4割低下

4,736人の男性を対象に行った調査により、2型糖尿病を発症する「相対危険度」はコーヒーを飲まない人を1とすると、1日に1〜2杯飲む人は0.72となりました。3〜4杯では0.67、5杯飲む人は0.64でした。コーヒー5杯で、糖尿病になるリスクが約4割も低下するという結果を得ることができました。

〜九州大学大学院医学研究院予防医学分野の古野純典教授らの研究より〜


週5回以上コーヒーを飲むと発症リスクが約半分に

糖尿病と診断を受けていない40歳と50歳の男女を対象にした調査により、コーヒーを飲む回数が「週5回以上」の人は、「週1回未満」の人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが約半分だったという結果が出ています。興味深いことに、このような結果が得られたのはコーヒーを飲む習慣がある人だけで、紅茶やウーロン茶ではこうした傾向は見られたなかったと報告されています。

〜虎の門病院内分泌代謝科(当時)の野田光彦部長らの調査より〜

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コーヒーを飲んで自律神経の働きをアップしてダイエットってホント?

太りやすい人は自律神経の働きが弱いといわれているのをご存知ですか?内臓や血管の働きをコントロールしている自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2つがありますが、このうち「交感神経」が私たちの体重や体脂肪の量を調整しています。「交感神経」は食欲を抑制し、脳からの指令を脂肪細胞へ伝達して脂肪を消費させる働きを担っています。コーヒーを飲むと、この自律神経の働きが促進され、脂肪の代謝を高める効果が得られるということがわかってきました。


自律神経の働きを高めるのに有効なコーヒーの成分

カフェイン入りとカフェインレスの2種類のコーヒーについて、自律神経の活動を心拍変動パワースペクトルという方法で調べたところ、コーヒーに特有の香り成分や苦味物質などに総自立神経活動を高める効果があるのではないかという結果が得られました。同時に脂肪の代謝を示す呼吸商という値についても調べられ、カフェイン入り、カフェインレスとも、顕著に脂肪代謝を高めることが認められました。

〜京都大学大学院人間・環境学研究科の森谷敏夫教授らの研究より〜

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食事の前のコーヒー1杯で食べ過ぎ防止?

「もう少し食欲を抑えることができたら・・・」というのは、多くの人に共通した望みではないでしょうか?
コーヒーが人間の感覚に与える実験を女子大生に協力してもらい「自覚症状を時間経過で克明に確認する」という方法で行われました。そして、食前にコーヒーを飲むと空腹感が抑えられるという結果が得られました。図1は食前にコーヒーを飲んだ場合と食後に飲んだ場合で、食後の空腹感を比べたものです。食事の直後から継続して空腹感が抑えられていることがわかります。
また、コーヒーには眠気や疲労感を抑えることのほかに、食欲便意を強くする効果や食前のコーヒーは空腹感のほか、眠気、疲労感便意を抑えた。食前か食後かでコーヒーを飲むタイミングを工夫することによって、より大きな効果が期待できそうです。

〜名古屋大学総合保健体育科学センターの近藤孝晴教授らの調査より〜

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コーヒーで冷え性や高血圧の人におすすめなのはなぜ?

コーヒーのカフェインには、心臓の働きをよくし、毛細血管を広げ、血液の循環をよくする働きがあります。
冷え性の人や肩こりの人がコーヒーを飲むと、症状が改善することがありますが、これは血液の循環がよくなるためであり、これらをコントロールしているのが自律神経です。
こういうことを聞くと高血圧の人は不安になるかもしれませんが、心配ありません。
カフェインは末端の毛細血管まで広げる作用があるため、その結果、高血圧の人には血圧を下げるように作用することになります。
「倦怠感」「食欲不振」「不眠」「動悸」なども、自律神経の機能が低下している人に起こりやすい症状です。
また、朝が弱い人にはコーヒーは一役買ってくれます。
コーヒー1杯には、2時間程血流をよくする作用があります。心臓の拍動を高めて血流を良くしてくれるため、朝が苦手な低血圧の方も、身体を動かしやすくなる効果を得ることができます。

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